複雑な模様にレットアウトされてコートから、2着ライナーコートに
グリーンのシャンタン、スタンドカラー
黒のヘビータフタ、ヘチマカラー
オリジナルコートとデザイン画
複雑な模様を逆毛仕様で縫いこんであります。
分解してシフト
元前身頃から2点分の前身を取ります。
元後ろ身頃から1点後身頃
元袖左右をはぎ合わせて、もう1点の後ろ身頃
ここでもハギ合わせに毛皮の「尻部分と前足下の毛足が合う」ことが役立ちました。
スタンドカラーの方は1.12Kg、黒のヘチマカラーの方は1.27Kgに仕上がりました。
メス(female)の3サイズのフルレットアウトの、模様入りの見事のコートでした。
この頃(1980年代)はこういうビッグで、毛足をピッタリ合わせる技術で、
豪華なミンクコートが作られた時代でした。
日本では、石橋毛皮さんが「サンライズ」というモチーフで逆毛のデミバフミンク・コートを
フランクフルトのメッセで発表しておりました。