多分50年くらい前のミンクのメスの追いかけボアをトートバッグに
オリジナルの追いかけボア
顎下にはホワイトスポット
デザイン画
分解しておなかの部分は弱いので省きます。
上端はスレをケアーしてあたらしいミンクを使用
底は革
日本で毛皮が一般化するのは美智子妃殿下がミンクのストールをお召しになってからです。
当時はボア、クリップカラーが主流で、和装用ストールが大きなものでした。
2~3年のうちにハーフコートが出始め、ミニの時代、膝上のコートになりました。
最初のころは、我々もセンスの良いものは作れず、
「けがわのカタマリね」と三番町でオートクチュールをされていた鈴木宏子先生に笑われたものです。
この先生は、すごく綿密にトワールを組み、仮縫いされる方で、
左右のトワールはもとより、生地の厚みを考慮して、左右異なったパタンを作っておりました。
外国の貴重な布地の髙かったころ、オートクチュールが全盛の頃、私はこういう方にお会いできて
いい勉強になり幸せでした。