レオパードの柄をスッキリ見せ、付き合わせ、ファスナー使い、内えりは首に当たるので、レオパードにはせず、シェアードミンクにしました。
ポケット、ボタンホールなどやめて、美しい毛皮が見えるようにしました。

　　

昔一度リメイクしたジャケットでしたが、たぶんパタンを作った方はメンズジャケットのパタンを作り、毛皮素材、特にレオパードの特徴を知らずに製作し、毛皮を縫製した方も、そのままパタンに合わせて、仮縫いもせず、作られたと思います。表えりがうまく返らず、地えりが見えてしまったり、後ろ身ごろが上に持ち上がるように、お客様の体にフィットしていませんでした。
　　

ボタンホールやパッチポケットはなくしました。
レオパードは頭部、腹、下部で毛足の方向や長さが異なるので、傷やハゲがある場合、同じ位置の素材で補修しないとうまくいかない場合があります。原皮全体をよく見て、どの部分にどの原皮を使うかよく考えなくてはなりません。
接ぎ合わせる場合も直線では難しい場合があります。波接ぎ（なみはぎ）をする場合もあります。