ロシアン・ブロードテールのハギアワセとネイリング

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カラクルラムのブロードテール(broad tail: 広い尾)には
①ロシアン・ブロードテール(ロシブロ)
②スワカラ
③アメリカン・ブロードテール(アメブロ)
④ベビーラム
⑤アストラカン

があります。

左がロシブロ、右がスワカラ

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左上から、ロシブロ、アメブロ、アストラカン、右はスワカラの各種模様(中村喜代次著:毛皮の本より)

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①~④は毛足が2mmほどなので縫い目が見えやすい。
そこで、波状に剥ぎます。
またダーツなどは張りで消えるようにします。
こうすることで、この毛皮特有の畝模様が連続して、美しく見えます。

マーキング

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チャコペーパーとルレットを使いグラッツエン(中心線)をマーク

ナイフで前足と後足のハゲをマークします

波剥ぎ定規を当ててカットします。

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キズとり、ハゲを修正します。
一般にブロードテールの1枚の原皮は尻側が細かい模様(モアレ)で、頭の方が大きな模様なので
下段になる原皮を細かい模様のものを当てておくと1枚の毛皮のように見せることができます。

縫い合わせます。

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パタンのダーツを移動

張り用の型紙を作ります。

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上のパタンをダーツ戦に合わせて、後ろ身は3枚、前身は2枚に直します。

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後ろ身を横方向にパタンを展開した場合(左)と、縦方向に展開した場合(右)
皮質から今回は縦方向(右)の方がベターです。

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波剥ぎとダーツによるカット線(ピンク色)が重ならないように、水張りでダーツ分を張り出します。
上図B1,B2,B3の順に張りなおしてゆくと、皮のあまり分を上下、脇に逃してゆけます。

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見積もり

高価なものになるので、作業前に見積もります。

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出来上がりね寸法やパタンから数値を入れて、必要な面積を測ります。
1枚の毛皮の面積で必要面積を割れば、必要な枚数が出ます。

完成したジャケット

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シャツ

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