ビッグな時代のムートンコートを、(1)着丈105cmに(2)身幅片身約20cmツメて、サイズダウンしました。
オリジナルはビッグモード時代のフリーサイズで、前身は20cmほどオーバーラップするデザインでした。1.63Kgが1.13Kgになりました。
お客様のご要望とデザインから、トワールを左はオリジナルで、右は新しいいスタイルのデザインで組み立てて仮縫いします。
その結果ちょうど脇分の原皮が抜けました。
パーツ分解して、仮縫い後のパタンを入れ直します。
前身と後ろ身
袖とカラー
オリジナルは出来上がり線に1cm幅のテープを叩いてありましたが、
1.5cmの折り返しでフチドリしました。
縫い合わせはすべて毛皮ミシン
伸び止めテープが使えないので、縫い合わせ部分の5mm位離れたところに、ラインテープを張るとよい。テープ跡が残らないように縫い合わせたらすぐテープをとります。
縫い合わせは(1)毛面から、(2)皮面からの方法があります。
ショルダーライン、AHなどは毛面縫いの方がいい。
革はカットしてしまうと、縫い合わせが見えてしまうので、失敗ができない。
元のステッチも残ってしまう、など毛皮とは違った注意力が必要。
ムートンなので水張りしても大丈夫かテストする。
ビョウは直接とめると跡が残るので、厚紙の上からビョウ張りする。
乾いたら、スエードブラシで逆毛方向に起毛するとよい。
(水張りしたスエードムードン)