昨年もリメイクしていただいた札幌のお客様
ハーフコートをレザーを入れてデザインでロングにしました。

　　

参考にしたジェニーのデザインと数年前の香港のお客様コート

下段に革を入れました。
ファスナーで短くも着られます。

オリジナルはフリル状のカラーと斜め使いの袖、６０丈のハーフでした。

リメイクにあたり約2000平方の不足面積が生じました。
新しい原皮２枚と革が必要です。

オリジナルは1.2Kgでしたが、大きくしても1.35Kgに仕上がりました。
ジャケットで930g、下部が420gとなりました。
オリジナルハーフコートを分解して、パタンに合わせて縫い直します。
袖は斜め使いで大きめだったので、一部原皮を身ごろに使います。
　　
下部は新原皮２枚をつかいました。
身ごろパタンと皮面原皮
　
アームホール底にかかるストライプの後ろ身と前見はそれぞれ、元袖用の原皮です。
毛皮は他の素材に比べたら、格段のリメイクが可能です。
縦使いの毛皮を横使いにリメイクする作業は、既に５００点を超えました。
複雑なデザインでも、必ずできます。
レットアウトという技術によって、多大な労力の注ぎ込まれた素材を大事に着ていただきたい。