シェアードミンクにしてライナーコートに

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長くお付き合いしていただいているお客様のご紹介の方で
軽くライナーとしてお召しになりたいというご要望
オリジナルのコートはデミバフのメス3サイズ、1.85Kgありました。

お見積りの段階で面積を確認いたします。
この時点では1デシ7gになると予想しました。


重いので刈毛シェアード)して身頃に使います。袖は中綿(シンサレート60)
シェアードすると色は明るくなります。
重さは1デシ(10×10cm)9gが5gになりました。



表地は黒ポリエステル・ヘビータフタ
できるだけ普段からお召しになりたいということで
カラーやカフスには毛皮をつけないことにしました。
身頃だけのライナー仕様です。
ボタンは比翼で見えません。
お袖など残皮2000平方は
バッグ、マフラー、ポンチョなどににする予定です。
 

 

 

 

 

 

 

結果的にシェアードライナーは743g
表コートが550gで合計1293gとなりました。
コートとして1400g以下なら着ていただけます。

  

ナチュラル(差し毛付き)をシェアードすると色が明るくなります。
レットアウトのカットがかすかに見えることがあります。

保温力は、差し毛付きとシャアードでは素材としては変わりありません。
4度Cの部屋の中で、37度に毛皮を保持するにはどのくらいの電力(ヒーター)が必要か
八王子の東京都繊維研究所で調べました。
差し毛付き(ナチュラル)でカシミヤの2倍
シェアード(刈毛)でカシミヤの1.8倍
アペルタ加工(2mmのパンチング)で1.7倍の保温力があります。

4度Cの部屋に頭、首、バスト、ウエスト、ヒップ、大腿部、など
各所にセンサーを付けた人体で, 37度をキープするために
各部所でどのくらい電力が必要か調べる方法もあります。
デザインとの関係で調べるにはこの方法がいいと思います。

毛皮には外気をほぼ完全にシャットする機能があるようです。
極地探検の方が軽いので中綿の入ったアノラックで行かれたそうです.
.歩くと汗を相当かくそうです。
その汗がすべて凍って甲冑を着ているような状態になってしまったそうです。
以後毛皮のライナーに戻したという記事を読んだことがあります。

 

 

 

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