懐かしくてサイズが合わなくても無理しておめしになっていたそうです。
バスト部分で10cm程不足していました。アームホールもパンパン
赤キツネのトリミングが気に入っておられます。
トワールで仮縫いして、サイズを大きくし、フードにしました。前端は付き合わせ。
大きなショールカラーの予定でしたが、メールでフードに変わる指示をいただきました。
オリジナル
身頃の下部の部分を新しいバスト部分に持って来れば、身幅が出せます。
袖 後ろ側はダーツ、前側はカイルです。
この操作は布地では2枚袖と同じです。
フードはバルキーになりすぎるといけないのでストレッチテープを入れて
毛両を押さえ、柔らかく仕上げました。元のカラーにテープを入れてフード用に面積を増やしました。
このウイーゼルのコートが作られた頃は、まだ接着テープがなく、
シェーム皮(シカの皮を薄くすいたもの)を伸び止めテープに使っていました。接着ノリが揮発性のゴムノリだったので、毛皮にはあまりよくなかったと思います。(自転車のパンクを修理する時使う強度なものではありませんでしたが)そのゴムノリの為に一部の原皮は皮面が使えなかったが、40年もたってもリメイクに耐えられるいい素材でした。
受注の前に有効面積の確認をしました。