チンチラは大変弱い素材です。特にベリー(お腹側)が弱い
この部分が白いので、カットしてしまうとチンチラの白・黒のコントラストがなくなってしまう。
今回の修理もほとんどが、ベリー部分のクラッシュでした。
糸目は大きめに
紙を置いてステイプルを打ちます。
複雑に切れている場合、新しい原皮をパッチするか、1枚まるごと取り替えるということになります。
チンチラの縫製状の注意事項
①ミシン油がつかないように、ミシン本体や周りを拭いておく
毛に油がつくと毛足が寄ってしまう
②糸調子 ゆるく
③糸目 大きく(5個くらい/1cm)
④皿おさえ ゆるく
(きついと押さえ金ディスクの跡が皮につく、破れの原因になる))
⑤糸きり 皮を破ってしまうので注意、 (ピックで切らないで、こばさみ等で)
⑥水張り
ステイプルを直接皮に打たないで、当て紙を敷いてその上から打つ
(ステイプルをはずしやすい)
最初の水張りの際、背側を伸ばして、腹側は伸ばさないようにする
接着芯で補強する場合は、接着ノリに注意(強度過ぎると皮wお痛める)
アイロン接着芯を使う場合は低温接着のドット状のものがいいが、できるだけ避けたほうがいい。(アイロンが熱過ぎると皮を痛める)
チンチラの柔らかさと風合を残すためには、
ベリーの縫い合わせ部分のみに接着布テープを使うのがいいと思う。
毛皮ミシンで縫い合わせできないい場合
3mmの手縫い
縫い目をカットして5mmテープを張る
手縫い
さらに上から5cm幅カナキン布接着
毛面よりヤブレを探すのに、エアーコンプレッサーを使います。
皮面を既に接着芯が張ってあるため、皮面よりヤブレを探すことができません。