刺し毛付ミンクの毛足を5mm~7mmにカッします。
色目はやや明るくなります。
ベルベットのような感じになります。
シェアードはフラットな状態にしてから機械で毛刈します。
そのため一度完全に分解して、平らな状態にしなければなりません。
再度、芯張り、器具付け、組み立て、裏地付けをすることになりますので、
デザイン変更を含めて、リフォームされる方が多いのです。
1.8Kg逆毛使いのM丈 | 身頃、袖をシェアドして1.02Kg |
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<シェアードリフォームの注意事項>
1、シェアードによってオリジナルコートより3~4割軽くなります。
2、有効面積内でデザイン変更できます。
3、オリジナルコートの7~8割の面積がリフォームに有効な面積です。
不足面積分は新原皮を足すことができます。
4、シェアードしても保温力はカシミヤの1.8倍の保温力 (東京都繊維試験場にて当社調べ)
5、リフォームにあたり次の注意事項の確認が必要です。
6、スキン・オン・スキン加工か?レットアウト加工か?
レットアウトの場合、規則的にカットされているか?レットのカット線が杉綾ヘリンボーンのように見えることがある
7、テープインか?(5mm以下のテープなら見えない場合があります)。
8、ストライプ間に5mm~7mm幅のテープが入っている場合、テープが見えてしまいます。この場合テープを刈毛する前に抜いて置く必要があります。
9、原色か染色か。
10、原色の場合、綿毛の色が出てくる 。
ストライプ間の色違いが出てくることがある。
(やや濃い目に染色して色ムラを消すことができます)
(染色によって原皮が痛むことがあります。事前のチェックが必要です)
染色によって1~2割有効面積が減少します。
前足から頭部に荒毛(あらげ)が残ることがあります。
シェアードの長さは5mm~10mmまで可能です。
11、元のコートがラグランかセットインかでデザインに制約が起こることがあります。
12、ラグラン袖を、付け袖にする場合、着丈10cmほど短くなるが、ヨークや裾トリミングで丈出し可能の場合があります。
13、逆毛か順毛かで風合いが変わります
14、逆毛の方がつや消しとなってレットのカット線が見えにくくなります 。
15、順毛のコートを逆毛にする場合、有効面積が5割程度になってしまいます。
(もとのコート上部が新しいコートの裾部分にくるので裾幅不足がおこる為です)
以上は受注、縫製前の確認事項です。
ご質問はアラン工房まで