リメイクされる方が多く30年前に比べたら、
格段に毛皮の特性を理解していただける方が増え
仕事がしやすくなりました。
改めて、フェイクファーなどとは全く異なる毛皮について述べてみたいと思います。
毛皮の特性
毛皮は「半鞣し」と言われ
革のような「完全鞣し」ではないことによって、柔軟性や伸縮性が保たれています。
縫い代なく(断ち切り)で縫い合わせることができるので、幅3㎜あれば縫い合わせが可能です。
水を付けると、柔らかく伸縮性がでて、乾かすと紙のようになる素材です。
毛質の変化
刈り毛(3mm~10mm)
抜き毛(差し毛を抜いて綿毛だけに)
逆毛、順毛
テープにして異素材と縫い合わせ
糸にしてメッシュに編み込む
染色や脱色
皮面にパンチング。プリントやスエード加工でリバーシブル
などここ50年でいろいろな加工技術が発達しました。
保温力はカシミヤの2倍以上です。
北極圏を探検旅行した方が、化繊の中綿で行ったら汗が凍ってしまい、甲冑を着たようになってしまった。
ホテルで火事に会い、ベッドに毛皮を置いてきたら、そのままの形でベッドが残っていた。
50年前のニューヨークではリメイクされたコートの方が高く売れた。
(当時としては、リメイクができるほどいいものだった証拠)
毛皮用の動物は自然界の食物連鎖から外した養殖によって、
鞣しの技術が進歩した現在の毛皮は十分リメイクに対応できます。
最古の時代から、毛皮は人類を守り、私たちは氷河期を生き延びてこれました。
毛皮屋は最古の職業という誇りをもって
新しい感覚をデザインの中に組み込み、何度かリメイクして、
お客様のライフスタイルに合った製品を作っていきたいと思います。
further information
ミュンヘンオリンピックで日本女子バレーボールチームは予選で、
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と当たりました。
前年度モスクワの世界青年友好会(共産圏のオリンピック)でソビエトを破り優勝しておりましたので、
油断のできない相手でした。全員レシーブ、全員トス、全員アタックという振れ込みで、
2段トスはあまり高くなく、平行トスのような感じで上がってきました。
金増幅という男勝りの選手がおりました。
日本チームはキャプテンでセッター松村勝美、
エース山下、島影、ビッグこと白井、
センター古川、飯田、生沼、浜で3-0で勝利しました。
負けた北朝鮮は全員床をたたいて泣いた、と言われています。
ここから私はバレーボールのミュージカルを作ってみたいと思っています。
帰国事業、拉致問題など織り込んで作ってみたいと「夢」です。
戦前、石井漠のモダンバレーに心酔した朝鮮出身の「崔承喜:さいしょうき」というダンサーがおりました。彼女は日本で活躍後、ヨーロッパ、アメリカ、中国で高い評価を受けました。
北朝鮮に帰国後、1967年以降は粛清されようです。
彼女のことを調べながら、彼女が素晴らしい毛皮を着ている写真をいくつか見つけました。
すでにこのころ素晴らしい毛皮の技術が完成していたのだな、と思いました。
セーブル
珍しいオッター(かわうそ)
ロシアンブロードテール
ロリス
ミンク