95歳の方でミューヨークで40年ほど前に求められたものでした。
まだお仕事をされております。
メスの3サイズの120cm丈フルレットで有効面積が25,388あります。
80丈コートと斜め使いベスト、マフラーを3点作ることにしました。
80cm丈横使いはファスナーで60cmのショートにも
オリジナルコート
分解して横使いに直します。
丈が長いので、頭部でベスト、マフラーがとれるようにします。
袖とカラー
半裁にして、グラッツエンにもテープをいれます。
レットアウトの修正では、最上段のネックのカーブが一番難しい。
Further Infomation
最初リメイクは考えていらっしませんでしたが、「いいものか見てほしい」いうことで、お伺いしました。
写真など見ていただき、リメイクできることを知ったら、お子様たちに残しておきたいということで、
ご自身のハーフコートとベスト、お子様にマフラー3点ということになりました。
ニューヨークで3回も仮縫いして作られたそうです。
確かに、①デザインの打ち合わせと採寸、②トワールでの仮縫い、③裏地をつける前の中仮縫い、④最後のチェックと段階を踏まれたのだと思います。
毛皮は布地に比べて重いので(1デシでシルク裏地0.4g、カシミヤ3g、ミンクメス6g、ミンクオス12g)
フレアーの位置がズレます。また毛足の厚みで前端は、見返しとともに4重になります。襟の帰り線がズレてきます。
また小さなシワはまとまっておおきな外回りの膨らみになりますので、バスト部分のユルミの分量と袖幅の確認が必要です。
トワールの仮縫いは必要です。