有名ブランドのダークミンクフード付きベストを
1.5cm幅ストレッチテープを入れてカーデガン風コートにリメイク
バックスタイル
あたらしいデザイン画
サイドにベンツ
オリジナル
有名服飾ブランドのフード付きベスト
大きな両面毛皮のフードは重たかったようです。
素材はダークミンクでも黒手でいいものです。
分解してミンクを1.5cm幅テープにして、ストレッチテープ1.5cm幅と縫い合わせます。
身頃はもとベスト部分を使用
もとフードを袖用に
毛皮の有名ブランド
有名服飾ブランドも毛皮を出しておりますが、本当の毛皮業者ではありません。
デザインだけをして、制作は他に発注しています。
または毛皮メーカーが、その有名ブランドの名を借りてネームをつけているかのどちらかです。
毛皮本来の有名ブランドは、レビヨン、フェンデー、クリスチャン・ベルナール、ACバンク、ローゼンブルグ・ラインハートなどがあります。
毛皮は素材としてのブランド(生産団体;北欧のサガ、アメリカのエンバ、カナダのマジェステック、ロシアのノルカなど)と制作でのブランドは一緒ではありません。
一般に毛皮の一流ブランドは素材も一流のもの(トップクラス)を選択しています。
バブル期までは新規オーダーが多かったのですが、その後はリメイクの方が多くなりました。
自分も一流の制作を目指しておりました。現在リメイクの製品をおもちいただく方の中には、これらの有名ブランドのものが多くあり、同じような気持ちで制作された前任者の気持ちや物作りのスタンツが、製品から伝わってきます。単純に切っただけのリメイクなどできません。また逆に少し粗い仕事をされた素材やもう少し考えて、この技術を使えば・・・と思われる製品もあります。
新規に制作する方が楽な場合もありますが、私は昔よく恩師の読んだ本を回してもらって読んだことを思い出します。
恩師は必ず、赤線を入れて読んでました。ご自分と同じ考えだったりところ、そうでなかったところ、なにかイメージできたコトバ、それから思い出されたこと、などに赤線がありました。それを読みながら、私は、著者と恩師と自分が三者会談しているようで3重に本を読んでいるような気持でした。三枝博音(さえぐさ はくおん)が「読書は 魂のする 自己対話だ」と言っていました。
毛皮のリメイクも、前任者、お客様、私の3者会談かな。
命を奪われた素材だから、も一度命を吹き込んでやりたいのです。