チンチラのヤブレ直し  kkt24-1223 

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半裁仕様の美しいチンチラのジャケット

左アームホール後ろ側と袖下がヤブレ

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開けてみると、右胸、左胸、右ポケ口下にもヤブレあり
ポケット口の下側のヤブレは、
口原皮に縫い付けた袋布(ベルベット)のステッチがいくつも掛り、固くなりすぎて
原皮の皮面を擦ってヤブレていた。

補修

縫い目のヤブレを切りそろえて、毛皮ミシンで縫い合わせ
この時、➀糸目は2~3mm、➁糸調子は緩く、➂押さえ金(デスク)は緩く
➃ミシンの油が毛足に付かないように(ミシンを拭いておく)
⑤裏地にミシン油が付かないように、ビニールの袋に入れて縫う

補強用の接着テープ(カナキン)、不織布テープを使用する。

不織布

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カナキンテープ

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further information

一度すでに、ヤブレ修理がしてあった。手縫いでかがってあったが、補強テープに接着力がなかった。
最初の制作ですでに、全体に不織芯が張ってあったが、少し弱いタイプで簡単に引っ張れば切れてしまう。
この点カナキン接着テープはひっぱても切れないが、やや皮が硬い感じになる。

チンチラは脇の(サイド、腹側)白い部分がデザイン上の見せ場だが、
この部分の皮は大変弱いので、制作者の苦労するところです。

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